- セーブデータが突然消えた…原因が電池だと知らなかった。
- ハンダゴテなんて触ったことない、工具も何を買えばいいか不安。
- ネット情報が断片的で、結局どの手順が正解なのか分かりにくい。
そのまま遊び続けると、思い出のセーブはまた消滅。しかも間違った交換で基板を傷つければ、ソフト自体が二度と起動しない恐れもあります。
レトロゲームを8年以上扱い、メガドラ含む各機種の電池交換を数十本以上実施。ブログやXでも修理・発送ノウハウを発信している私が、初心者でも失敗しにくい手順をまとめました。
- 必要な工具と推奨スペック(半田ごてのW数・電池型番など)
- 分解~半田外し~新電池取り付け~動作確認までの全手順
- よくある失敗例と回避策、代替パーツ・ホルダー化のコツ
- 関連する発送/保存のポイントへのリンク
この記事だけで、初めての電池交換でも安全に完了。セーブデータを守り、名作をいつでも再開できる“自力メンテ”が身につきます。
結論(まとめ)
メガドライブの電池交換は、正しい手順と工具さえ押さえれば難しくありません。この記事を開きっぱなしで作業すればOK。では具体的な手順に入っていきましょう。
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電池交換を動画で解説
YouTube動画を撮りました。
はんだ持ちながら、写真撮影は難しいので動画でごらんください。
電池はCR2032のタブ付き電池。
電池交換(テキスト)
ここからは、テキストベースで電池の交換方法をご紹介します。
写真だとどうしても両手を使えないので、動画とあわせてご覧ください。
メガドライブカートリッジの開け方(ネジ位置とラベルの剥がし方)
まずはソフトを開けます。
MDの場合は、裏面ステッカーに+ネジが隠れています。
ポイント:「+ネジは裏ラベルの下にある。剥がし剤でステッカーを傷めず外す。」
上写真の赤丸部分に、下写真ラベル剥がしの雷神を塗ります。
このように綿棒に雷神をしみ込ませ、裏面ステッカーの角に塗ります。
塗ったら数分放置プレイ。
(ソフトが違うのは気にしないで💦)
しばらく放置したら、ラベルを剥がしていきます。
+ネジが見えるところまで剥がせばok。
+ドライバーで開けます。
これで基板が取り出せます。
古い電池のはんだを吸い取る理由と手順
次にやることは、元々ついてる古い電池のハンダを吸い取ります。
なぜそんなことをするのかというと、MDの古い電池には元々たっぷりとハンダが塗りたぐられてます。
電池を取りやすくするのはモチロン、古い電池を取り外すさいにタップリ付いてるハンダがビヨーンと伸びて、
ほかの重要部分にへばり付いてしまうという事故をおこしかねないんです💦
ポイント:「はんだを先に減らすとショートと故障リスクを防げる。」
このようにハンダがのびて、違うところにヘバリ付いてしまうんですね。
こうなってしまうと、ゲームはできなくなります。
なので、基板を取り出したらMDの場合は最初にハンダを吸い取る作業から始めます。
※スーファミなどの任天堂ソフトには、この工程はいりません。
それではやっていきます。
※ハンダゴテは40W推奨。30Wだと物足りないのと、40Wより容量が大きいと基板を傷める恐れがあります。
ハンダを吸い取っていきます。
これくらい吸い取れればいいです。
別のMDソフトの例
古い電池を外す
次は古い電池を外していきます。
ぼくの場合は、電池を取り外すさいに限り基板固定用スタンドを使用。
両手が使えるので、絶対あった方が便利です。
難点は、基板固定用スタンドの部品がボロボロ取れること💦
これさえ目をつぶれば使えます。
それでは、古い電池を取っていきます。
先ほどの工程で、ハンダを吸い取ってるので割と簡単に外れます。
※もし取れにくかったら、ハンダを少し付け足してやると取れやすくなります。
CR2032タブ付き電池の極性確認(+/-の見分け方)
新しい電池。
電池の種類は、タブ付きCR2032
表面にタブがついてる方が+
裏面にタブが付いてる方がマイナス。
基板側
大きい穴の方が+です。
MDソフトの場合は、+BATって書かれてる場合が殆どなのでそちらが+側です。
ちなみにこの写真は基板の表側。
ハンダを付けない方です。
新しい電池のはんだ付け
新しい電池を取り付けます。
基板の表に、新しい電池の+-を合わせます。
ひっくり返します。
ハンダ付けします。
動画の切り抜き
ハンダ付け終了です。
接点清掃で“起動しない”を防ぐ(クレンザー→エタノールの順)
続いて、一発起動させるために基板を掃除します。
クリームクレンザーを綿棒につけて掃除。
洗車用のマイクロファイバー布巾でフキフキ。
つづいて、無水エタノール
綿棒に無水エタノールをしみ込ませて拭きます。
これで一発起動する確率は90%です!
基板をカートリッジに収納する
最後に基板をカートリッジに収納します。
ここで必要なのは接着剤です。
+ネジを締めます。
瞬間接着剤を綿棒に塗ります。
※この時にあまりつけすぎない
ステッカーにつけて閉じます。
これで全行程終了です。
起動後はセーブ→電源OFF→再起動でセーブ確認まで行えば完了です。
お疲れさまでした。
道具の紹介
今回使った道具の一覧です。
👉+ドライバー
👉ハンダ
👉ハンダケース
(箱に入ったままだと作業しにくいため)
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(ハンダゴテや、ハンダゴテ台などのセット)
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その他
・接着剤
・百均の激落ちくん
・手袋(軍手でもなんでもいい)
・目を保護するゴーグルがあった方が安全。(ぼくは花粉症用のゴーグルを着用)
・マスク
などなど
さいごに
いかがだったでしょうか?
この記事および、動画をみてサクッと電池交換をしちゃってください。
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