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「同志少女よ、敵を撃て」 ロシアに言える3つのこと

「通常の技術者は、失敗を繰り返して熟練に近づく。だが、我々の世界に試行錯誤は許されない!!」

 

メチャクチャ強烈なこの言葉💦

女性狙撃小隊の隊長「イリーナ」が言い放った言葉。

 

主人公「セラフィマ」は、イリーナのもとで、狙撃訓練学校の生徒として約1年弱という短い期間、徹底的に狙撃手として叩き込まれた。

そこの訓練学校で、ズバ抜けた優等生だった「アヤ」と出会う。

 

アヤはチョットとっつきにくさはあるが、実は人見知りでシャイで片付けが苦手な側面を持つ、黒髪のカザフスタン人。

 

イリーナに「なんのために闘うのか?」と問われると、アヤは必ずこう答える。

「自由を手に入れるために」

リベラルな思想をもつアヤは、国や宗教の枠組みなどはいらない。自由でありたいと考える。

 

初陣でのできごと。若きアヤは己の生まれ持った才能を過信し、次から次へと敵を倒していく自分に酔いしれた。

 

これが「自由だ」と錯覚し、訓練学校で学んだ基本を忘れ、我をも忘れ、イリーナの制止を振り切り次々と敵を倒していく。

 

最後に残った敵ルーマニアの戦車砲が、アヤに照準をあわせた

 

アヤは敵戦車の砲手に照準をあわせる

 

「ドーーーーーん!!!」

 

けたたましい音とともに、アヤはセラフィマの目の前で粉々に粉砕した。

 

戦闘終了後、その見るも無残な彼女の残骸のまえで、イリーナは隊員達にこう言い放った。

・一か所に留まるな

・自分の弾が最後だと思うな

・アヤは同じ陣地から目立つ狙撃を繰り返し、反撃をくらった

 

「通常の技術者は、失敗を繰り返して熟練に近づく。だが、我々の世界に試行錯誤は許されない!!」

お前たちもその目にやきつけろ!これが狙撃兵の死だ。

 

同志少女よ、敵を撃て

 

サトシ

この言葉は一番刺さったね~。

だって、40歳のぼくがバスの運転手を16年間やってこれたのも、多くの失敗を積み重ねて試行錯誤したからにほかならないと思うんよね~。

イリーナだって、この当時26歳だよ

チンパン

失敗が許されない世界で、生きるか死ぬか殺すかだもんな。

一般人では、なかなか理解しづらい点でもあるよね。

でも、車の運転も人跳ねたら終わりだよね?

サトシ

確かに、車の運転にも例えれるけど、過信って危険よね。

明日は我が身。基本を忠実に、初心を忘れずに。

若いと、気持ちを抑えるのも難しいからな・・・。

 

チンパン
車の運転も人をはねたら一発アウトな面ではおなじだよね。

 

※ネタばれ注意!

ネタばれが嫌な方は、この先を読みすすめないでください。

 

 

訓練学校時代をともにした仲間たちと、一緒に卒業できたのは全部で4人。

主人公、セラフィマ (愛称フィーマ)

貴族の娘、シャルロッタ(セラフィマの良き戦友)

最年長(28歳)のニーニャ(愛称ママ)

カザフの天才、アヤ。

この4人と、教官のイリーナ隊長(26歳)とあわせて5人で小さな隊を組むことになる。

(この後、中盤あたりからボーイッシュな衛生兵、ターニャも同行する。)

 

他はみな脱落した。

訓練は、そう生やさしいものではなかった。

 

しかし訓練学校では、、

その厳しい環境から少しでも癒しをえるために、

シェパード犬の「バロン」が飼われていた。

 

ハナホジ君
ハナホジ君

へー、訓練学校で犬なんて飼ってたんだ。

サトシ
サトシ

ただのペットじゃないよ!

対戦車用に調教したワンちゃんだお!

 

 

バロンは普段、歩兵隊から厳しい訓練を受けている。

訓練以外では、癒しの場として女性訓練学校に放たれていた。

 

ハナホジ君
ハナホジ君

バロンも、女性訓練兵達もお互いを癒す関係にあったんだね。

 

サトシ
サトシ

バロンはところどころ登場してたけど、人懐っこくていいワンちゃんだったよ😢

 

 

 

初陣のウラヌス作戦で、運悪くルーマニアの戦車隊に出くわすことになる。

(冒頭より時系列をやや戻します。)

 

どーーーん!!

の爆風とともに、つぎつぎと赤軍兵(ソ連軍兵)たちが倒れていく。

 

セラフィマの目の前で、一人の兵士の頭がスイカが割れたように破裂する。

 

逃げ惑う赤軍兵たち。

 

そこで、対戦車兵器の登場。

 

ハナホジ君
ハナホジ君

対戦車兵器って、

最近話題のジャベリンのこと?

 

 

サトシ
サトシ

違うよ💦

さっきも言ったけど、対戦車用のワンちゃんたちのこと。

犬に爆弾を着せて戦車に突撃させるんだよ。

バロンもその訓練を受けていたわけ😫

 

 

4頭の犬が戦車に向かって突進していく。

 

犬が戦車の下にもぐり、、

 

どかーーーーん!!!

 

戦車は燃え上がり、中から火だるまになったルーマニア兵士がとびだしてくる

 

そのうちの二頭がビビッて逃げ戻ってくる。

 

そのうちの1頭はバロンだ!!

 

なんと、バロンは爆弾を背負って、大好きなみんなの前に逃げようと必死でもどってくる!!

 

一人の将校が叫んだ

 

「おい!狙撃手!あの犬たちをやれ!!」

 

「頼む!!このままでは全滅してしまう!!!」

 

セラフィマは狙いを定めるが、トリガーをひくことができない。

 

と、、そのとき、二発の弾が飛び、

 

1頭は爆弾にあたって爆発。

 

バロンは頭に命中し、「ギャッ」っといって死んだ。

 

アヤは言った。「これはきつかった。敵兵をやるよりもきつい。」

 

アヤが仕留めたのだった。

 

冒頭のとおり、アヤはこのあとに粉砕して死ぬことになる。

 

同志少女よ、敵を撃て

 

サトシ
サトシ

このシーンは、本当にきつかった。

ぼくも犬を飼ってるだけに、愛犬の顔がうかんだ。

 

ハナホジ君
ハナホジ君

愛犬を撃ち殺さなきゃ味方が全員死ぬ。

まさに究極の選択だな・・・。

 

 

本の冒頭

 

※この本は、実際の史実にもとづき、日本人作家がフィクションを交えて描いた作品です。

なので、半分フィクションで半分ノンフィクのお話だと思ってください。

 

 

主人公セラフィマは、村が見渡せる丘のうえで、母と鹿の狩猟に出かけていた。

 

村のみんなは、家族も同然のような付き合いだった。

 

と、そこへドイツ軍部隊がやってきた・・・。

 

ドイツ兵は村人たちを並ばせて、、

 

「パルチザンはどこだ!?居場所をいえ!!」

 

と、ドイツ語で叫んでいる。

(パルチザンとは、一般人に扮した兵隊のこと。)

 

流暢なドイツ語を話せるセラフィマと、母は丘の上からその様子をうかがえた。

 

村人たちは何も答えられなかった。

 

ドイツ兵たちは「お前らがパルチザンではないと、どう証明できる?」といい、次々と村人たちを銃殺しはじめる。

 

村人が全員殺される・・・。

 

母親は猟銃で敵の隊長に照準をあわせるも、、

 

セラフィマの真横で、カッコー(ドイツ軍のスナイパー)に撃たれて死んだ。

 

主人公セラフィマはドイツ兵たちに捉えられる。

 

ドイツ兵たちは「まさか、本当にパルチザンがいたとはw」と談笑し、死んだ母親を引きずりながら、セラフィマを銃で小突き歩かせた

 

若い娘は、ドイツ兵にとって戦利品でありごちそう・・・。

 

あろうことか、セラフィマの家に連れてこられ、そこには母親を撃ち殺したカッコー「イエガー」がいた。(イエガーは後半で、セラフィマとやり合ったのちに死ぬ)

 

と、そこへ、女性隊長イリーナ率いる赤軍(ソ連軍)がやってきて、ドイツ軍兵士たちを追い払う。

しかし、助けてくれたのかと思いきや・・・。

 

イリーナはセラフィマの目の前で、死んだお母さんに火をつけ、思い出の家もろとも焼き、村全体を焼き払ってしまった・・・。

 

途方に暮れてるセラフィマをコツいたりして、さらに追い詰め、、

 

「闘うか死ぬかどっちだ!?」と叫んだのちに、、

 

親をなくし住むところもなくしたセラフィマを、狙撃手訓練学校へと拉致監禁したのだった・・・。

 

ハナホジ君
ハナホジ君

普通に考えたらヤバすぎよね。

イリーナって味方なの?敵なの?どっち?

 

サトシ
サトシ

セラフィマは、このときイリーナとイエガーを○すと決意したんだ。

その為に、イリーナのもとで訓練を受けることになる。

 

でも、イリーナが取った行動は賞賛できないものの、仕方のないことだったと後で知ることになる。

 

 

 

ロシアに言える3つのこと

・「同志少女よ敵を撃て」って、現にウクライナに実在してね?

・はたまた、ウクライナ侵攻はロシアにとっての防衛戦争?

・ロシアは昔からウクライナを虐げてきた

「同志少女よ敵を撃て」って、現にウクライナに実在してね?

 

 

ハナホジ君
ハナホジ君

「同志少女よ敵を撃て」って、、

現代風にいったら、「少女がスナイパー兵になってみた」とかいいそうだよね?

 

サトシ
サトシ

なんか、Youtuberにいそうな感じ!

でも、そんな少女も現にウクライナに実在しているかもね。

 

 

いま、ロシアによるウクライナへの侵攻により、日々攻防戦が続いています。

ウクライナでは、ロシア兵によるジェノサイドをうけ、多くの罪のない民間人たちが大量虐殺にあってる。

 

じぶんたちが立ち上がらなければ、家族や大切なひとを失うことになる。

 

ハナホジ君
ハナホジ君

なんかさ~、いま露助がウクライナにやってることって、

こん時にドイツにやられた事をそのままやってね?

だって、ロシア兵がレ○プして○してるんでしょ?

 

サトシ
サトシ

確かに、この本読んでて、ロシア兵がそっくりそのままウクライナにしてる事じゃんって思ってしまう・・・。

 

 

はたまた、ウクライナ侵攻はロシアにとっての防衛戦争?

 

ハナホジ君
ハナホジ君

ロシアにとっての防衛戦争って、どういうこと?

もろ侵略してるよね?

 

 

サトシ
サトシ

ロシアのウクライナ侵攻には理由がある。

それは、歴史からひも解くことができるよ。

 

 

 

もちろん、こんな酷いことを続けているロシア側が一方的に悪いような気もするのですが、

 

じゃーなぜ?ロシアはこんなことしてまでウクライナへ侵攻したのか??

 

ロシアには、ロシアの言いぶんもある。

 

西側諸国が、ロシアとの緩衝地帯を踏み込んだともいえる。

 

放っておけば、こんなことにはならなかったのかもしれない。

 

ロシアは、元々思っているより強くはない。

 

日露戦争では、大日本帝国に蹴散らされた。

 

独ソ戦でも、ヒトラー率いるナチスドイツに国を荒らされた。

 

独ソ戦とは、「ソビエト社会主義共和国連邦」の存続をかけた防衛戦争だったのだ。

 

サトシ
サトシ

ロシアは八方塞がりで、常にビクビクしてるように見える。

群れからはぐれた一匹オオカミのようだ。

 

ロシアは、もう二度と国を荒らされたくないという気持ちから、なんとか旧ソ連のウクライナには思いとどまって欲しかった。

 

しかし西側諸国が、ウクライナをNATO側に引き込もうとチョッカイをかけたともとれる。

 

これさえなければ、ウクライナを緩衝地帯とし、ロシアはウクライナへ侵攻する必要はなかった。

 

ロシアによるウクライナへの侵攻も、実はロシアの防衛戦争の一環なのかもしれないと思えた。

ロシアは、自分たちが西側諸国より弱いことを自覚している。

弱い犬ほどよく吠えるとはいったものだ。

 

だから刺激をしてはいけないのだ。

 

だから自暴自棄になって、核をチラつかせているのかもしれない。

 

サトシ
サトシ

ぼくはロシアの肩を持ってるわけではなく、率直にそう感じただけです😅

現に、ロシアへ肩を持つ国の方が多いという事実。

おそロシアに存在するチェーカーと特戦隊

サトシ
サトシ

特戦隊って知ってる?

 

 

ハナホジ君
ハナホジ君

知ってる!

ドラゴンボールZに出てきた"あいつら"でしょ!?

 

 

サトシ
サトシ

それはギニュー特戦隊(^^;

そのネタ、いまの若い子たちは知らんて💦

 

 

「特戦隊」とは、わかりやすく言えば、勝手に逃げ行く味方の兵士たちを背後から射殺するために組まれた部隊。

 

つまり、逃げたら味方兵士に殺される。そういう覚悟で戦えということ・・・。

 

ハナホジ君
ハナホジ君

・・・おそ、ロシア・・・。

言いたかった・・・。

 

サトシ
サトシ

・・・。

 

 

この本にも特戦隊は登場するのだが、スターリングラードの激戦地では、

普段後方であぐらをかいてると思われている特戦隊も、最前線でフリッツ(ドイツ兵)とたたかっている。

 

他にも「チェーカー」と呼ばれるウクライナ人女性も登場する。

 

チェーカーとは、KGB(プーチンも所属していた)の前身。

ソビエトの政治警察。今でいうところの諜報機関。アメリカでいうところのCIA。

 

チェーカーも特戦隊と似たようなもので、この本では「オリガ」という名の若い女性が、主人公たちを監視するために同行する。

逃げる兵士をその場で射殺するか、軍会議にかけたのちに処刑する。

 

特戦隊は今でも存在しているらしい。まさに、おそロシア

 

【ミニコラム】本読むの苦手!という方にはオーディブルがオススメ。

 

ハナホジ君
ハナホジ君

しかし、この分厚い本よく読めたよね。

オイラは普通に無理だわ。

サトシ
サトシ

ぼくも無理だな。

ハナホジ君
ハナホジ君

へっ!?

だって読んだんだよね?

サトシ
サトシ

読んでないよ。

オーディブルで聴いたんだよ。

 

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サトシ
サトシ

ぼくも実は本を読むのはあまり得意ではない。

時間もないし。

だから、オーディブルで作業しながら読書してるんだ。

 

とくに、「同志少女よ敵を撃て」は映画を観てるような感覚で、本を聴くことができる。

 

妄想が頭の中で描かれる。

 

あの、寒いロシアの大地

 

曇った空、東欧の独特な雰囲気。

 

時には雪が降り積もってる。

 

そんな中で、すさまじい戦闘シーンの情景が頭のなかで展開する。

 

どーーーん! どかーーーん!みたいな効果音とともに。


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ロシアは昔からウクライナを虐げてきた

 

 

ハナホジ君
ハナホジ君

ウクライナが虐げられているのって、

いまにはじまったことじゃないんだよね?

サトシ
サトシ

昔から、ソ連やほかの東欧諸国に虐げられてきたみたいだね。

この本に登場する「オリガ」は、ウクライナ出身でコサックの末裔。

そして、チェーカー。

 

序盤の、とんでもない手のひら返しには驚愕した。

 

訓練学校では、自分の正体を隠していた。

誰とでも仲良くなれる、気の優しい子だとおもった。

 

オリガがセラフィマにウクライナの事情を語った。

 

・過去に何度も飢饉におちいったのだが、その都度ソ連に食料をうばわれ何百万人も死んだ。ソ連にとってのウクライナは略奪されるべき農地。

 

・ウクライナ語を捨てて、ロシア語にされた。

 

・ドイツに占領されたときは、最初は歓迎したが結局ソ連と変わらなかった。

コルホーズ(ウクライナ人を奴隷にするシステム)は変わらない。

ロシアとウクライナをまとめて奴隷にしようとしているドイツにつくなら、まだウクライナだけを奴隷にするソ連についた方がマシだと考えた。

(オリガは、このあとにチェーカーとして主人公セラフィマたちを監視する役にまわる)

 

サトシ
サトシ

地政学的にみて、ウクライナは東欧における火薬庫とみてもいいだろう

まとめ

この本は、独ソ戦のソ連側の立場から描かれた作品だが、結局ロシアがウクライナにやってることは、ナチスがソ連にやったこととかわらないと感じた。

しかし、ロシア側にも言いぶんがあり、ウクライナ侵攻もロシアによる防衛戦ととらえれる側面もある。

 

この記事では、主に本の前編から中盤までを取り上げました。

 

というのも、最初の方が強烈に心に刺さったから。

 

本に出てきたウクライナ人の少女オリガ。

 

最後はセラフィマの為に死ぬことになるのだが、いつもウクライナは悪役として取り上げられると彼女は言っていた。

 

この本でもそうだった。

 

実際、このようなことが現在のウクライナで侵攻しているのかと思うと心が痛む。

 

一刻も早く、問題が解決することをいのるばかりです。

 

「同志少女よ、敵を撃て」

 

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